腎臓病が原因となり、人工透析を受ける患者が増えてきている。そのために、人工透析室を設置する医療機関が増加し、看護師の求人がたくさん出ているのだろう。将来、人工透析に関わる看護師になりたい場合には、医療機関の特徴について把握することが大事だ。
人工透析クリニックは外来が中心で、腎臓病の患者を治療している。人工透析の機械を扱うので、正しい操作方法を会得する必要がある。旅行中に気分が悪くなった患者を受け入れている人工透析クリニックもある。また、総合病院の人工透析室では、重い腎臓病を患った患者が入院するケースもあるので注意しよう。中には、不安に感じている患者もいるため、明るい態度で接することがコツだ。
外来の人工透析が中心の医療機関は予約制が多いために、残業や休日出勤がほとんどない。そのため、看護師はプライベートと仕事の両立をしやすいという魅力がある。さらに、腎臓病に詳しくなれるので、看護師としての専門性を高めることもできる。将来的にキャリアアップを望んでいるのなら、専門看護師の資格取得を目指すことで、収入アップなどの好待遇にもつながるだろう。
また、腎臓病は高血圧や糖尿病などの生活習慣が原因となって発症するケースがよくある。症状を改善するために、看護師は人工透析を受ける患者に対して、食事や運動などの生活指導を行う。その際、患者が理解しやすいように、わかりやすい言葉で丁寧に説明することが大切だ。