看護師の人工透析の仕事とブランクの問題

看護師の人工透析の仕事は、外来対応だけでよい現場も多く、働きやすい職場環境を手に入れやすいという点で人気がある。入院患者のいる病院では病棟業務もあるため、夜勤や土日の出勤も必要になることもあるが、求人の選び方次第では平日の日勤のみで働くことも可能だ。
人気があるので「求人がないのではないか」と思う人もいるだろう。しかし、人工透析を必要とする糖尿病や腎臓病の患者が増えている影響で、看護師の手が足りていない現場が急増しているのが実態だ。そのため、求人はかなりの数が出されているので、きちんと働けるスキルを持っていれば即採用をしてもらえる可能性が高い。ただ、人工透析の仕事はスキルの要求が高いので注意する必要がある。
人工透析の仕事は看護師として基礎的なスキルを一通り身につけていれば確かに基本業務は行える。しかし、ブランクがあると不安を伴いやすく採用される可能性も低いのが事実だ。人工透析では太い針を使う穿刺のスキルが求められるため、あまりにもブランクが長いとスキルが十分ではないと考えられてしまいがちなのである。
現実的にはそれでも看護師を補充したいという現場が多いのも確かで、だんだんと穿刺を必要としない待遇の求人も出てきている。穿刺を担当する看護師が別にいるから穿刺をする必要がないというのが本当のところだろう。業務としては、ラウンドをして患者の食事療法の様子などをカウンセリングしたり、患者の案内をしたりするのが中心となる。